eleven

「やはり何事も挑戦だな」

朗読劇「タチヨミ」初日公演を観劇して

 

 

今日の舞台が、私にとっての「ユリさん」だった。

 

 

いつか朗読劇に出演される伊東さんを観るのが一つの夢で、叶ってしまった… 凄かった…

 

ライブビューイングという方法を取ってくださり、それが自分の足を運べる会場で上映されること、本当に幸せなことでした。

 

朗読ってマイクの前で淡々と話しているというイメージだったけれど、実際は言葉が宙を飛び交い、意思を持って、舞台の上で生きていた。

 

マイク一本で、こんなにも。それが初めて朗読劇を観た感想でした。

 

画面越しでも生で繰り広げられているお芝居はやっぱりいいなあと思ったし、台詞でもあった、この気持ちを感じることができるのも生きてるからなんだよなーと思いました。数日経った今でもあの日から全然戻って来れてない。まだ伊東さんのフォトブックも開封できてない。

 

 

ここからは劇についての覚え書です。ほぼいとーさん。

 

文通一

めちゃくちゃ面白かった… 東京に行って変わっていく(尋常じゃないくらい)彼女を健気にも心配し続ける男の話。声の表情がころころ転換していって、これが朗読劇…!となった。

 

ブラック

奥さんと探偵の掛け合いが楽しすぎてけらけら笑ってしまったのと、そこ(主に奥さん)に振り回されるレンジャーたちがぐだぐだで楽しかった。どこまでアドリブなんだろう?「ブルーかっこいい♡」にちゃんと反応してたいとーさんかわいかったな… めちゃくちゃ可愛がられてる伊東さん新鮮だった。好きな人が愛されてるのは無条件で嬉しい。

オチまで最高だったな………

 

文通ニ

これめちゃくちゃ好きだったなあ。結局、妹はちゃんと帰ってきたんか?いや帰ってくるなと言ったから帰って来てないんか??

 

 

僕たちの世界征服日記

ブラックのときは割といつものいとーさん、という感覚で見ていたけれど、この演目では岸尾さんとのやり取りの中で段々と「山田」と「鈴木」になっていく様が面白かった。

「夢は呪い」「夢が人生をつくる」山田の人生は夢でできていたからこそ、呪いだ、と言ったときの気持ちを考えると胸が痛い。

段々と弱っていく山田の姿は、以前の活発で何事にも立ち向かっていく強い姿とあまりにもかけ離れていて、より切なく、つらいものだった。なんでこういう人から持っていかれちゃうんだろうな。世の不条理を感じる。

 

あの音。

始まる前にちゃんと演目を確認してなかったものだから「あのね、」だと思ってて、先生あのね的な?かわいいやつかな?と思ってたらものすごくシュールなやつでした。めっちゃ好きでした。

いとーさんがおもむろにポケットから髭剃り取り出しただけで既に面白かったし、マイクからスー…と遠ざかっていく髭剃りの音に笑ってしまった。

 

 

雨のシャボン玉

ちょっと調子のずれた歌、何処宛でもないような伊東さん演じる弟の声が不気味で、それでもきっと、この子は可哀想な子なんだと思っている自分がいたけど、それもひっくり返されるような衝撃的な展開。

演出と相まって、本当に雷に打たれたようだった。

弟の幼く、純粋な狂気を無邪気に演じる伊東さん… 怖かった… けど見れて良かった。あんなに大きいのに(ほんと伊東さん大きい)、ちゃんと弟だったな。

 

 

それでも花は咲いていく…

ユリを演じる麗さんの台詞を受けて、ひっそりと両頬を拭っていた伊東さんが印象的でした。暗くて、実際のところは分からないけれど。

自分も体験して、初めて人間は本当の意味で他人のことを分かるんだと思う。だけど理解してもらえなくても嬉しさや悲しさを共有できる人がいる幸せは確かにある。レンの苦しみをユリは全部分からないし、それはお互いにそうだけど、ユリの過去を知り、同じ体験があると分かったレンは本当の意味でユリさんの強さや暖かさに触れたんだろうな。引き離されそうになる場面でのカスミとレンの切迫した声に胸が潰れそうになった。世界から見てその人がどんな人であろうとも、自分にとって神様なのだとしたら、どう考えてもそれが全てなんだよなあ。

 

知識が増えるにつれて生きづらくもなるし、意外と他人は助けてくれないし、案外助けてくれるんだと知る。レンがぎゅっとしてもらったように、私もこの朗読劇に抱きしめてもらいました。

 

 

「初日で千秋楽」の伊東さんに開演前も後も喋る時間をくださったり、なんか恐縮そうで、光栄だなって顔をしたいとーさんすごく良かった。開幕前の意気込みコメントのときに松尾さんから「置鮎さんも千秋楽」と教えてもらって置鮎さんにも一言もらわなきゃ…ってしてたいとーさんに伊東さんだなあと思った記憶。(その後置鮎さんは追加公演が決まって、カテコで話を振ったいとーさんが「あれ?!」ってなってた)

 

カテコ挨拶で松尾さんに上げてもらったスタンドマイクをお返しするとき思いっきり下げた伊東さんに笑ってしまったし、そんなことができる間柄、素敵な関係性にほっこりとした。あと楽屋で撮ってもらった写真たちに写るいとーさん後輩の顔してて泣いた。暖かい空間。伊東さんも若手だったんだ…

 

 

 

ここから会場の客席視点に変わり、幕が上がる様子が見れるのは熱かったな… 

 

 

 

また思い出したら追記します。本当に良かった。素敵な舞台に出逢わせてくれてありがとう、いとーさん。