eleven

「やはり何事も挑戦だな」

リリイベありがとう記

伊東健人さん、アーティスト初のリリースイベント「Kent Ito 真夜中のラブ Release Event “Waves #1”」開催おめでとうございました!

 

私は昼の部に参加し、衝撃に震えながらしばらく東京の街を彷徨っていました。めちゃめちゃ良かった……

 

伊東さんの口から今回のアーティストデビューについて話してもらえること、それを直接聞くことができる機会に巡り会えて贅沢者でした。様々な媒体のインタビュー等でも既に語られているところかと思いますが、今回聞いて私の中で落ちた言葉たちをまとめておこうと思います。ニュアンス・解釈違いはあるかもしれないので信用しないでください… 己が一番己を信じていないので…

 

まず何よりも先に、ずっとアーティスト活動もといソロデビューは「しない」と明言してきた伊東さんが今回「やろう」と決めたプロセスを丁寧に一つずつ説明してくれて、本当に真摯なひとだな… と思ったし、それだけ葛藤があったことも窺い知れたし、やっぱり一つ返事じゃなかったんだな、色んな気持ちが生まれては悩んで、今日に辿り着いたんだなって理解(わか)ってグッときた。藤田さんも話を妨げずに聞いてくださっていて、話も半ばへ差し掛かったときに伊東さん自身が気付いて切り上げてたのでその場の空気が和んだし、本人は固い話だと言って申し訳なさそうだったけれど私は伊東さんの言葉で聞けてうれしいな〜と思っていた。

 

今までやらなかった理由、マイナスのこと。

①自分の中で主軸がちゃんとできていない
まだ自分の中ではできたとは思わない。でも今回やるにあたって、一旦できたと仮定する。

②“伊東健人”としての人前での歌い方が分からない
キャラクターを背負って歌う方が向いていると思っていた。

③我儘を言って周りの人を困らせてしまう
やるなら絶対我儘を言うから、逆にそれを聞いてくれるのであればやってもいいかもしれないと思った。


今回やることになった理由、プラスのこと。

①声優として活動し始めて今年で十年目

②34歳になった
20代の頃であれば断っていたし、40代で始めるには遅いかなと思い、始めるならチャンスはここがギリギリだと思った。

 

仕事にするつもりもなくて、むしろ置いてくるはずだった音楽を。たぶん伊東さんにとってはそんなに難しいものじゃなくて、楽しいものとしてこれからも付き合っていくはずだった音楽を。一オタクとして「義務にならないかな」って勝手に心配だった。今日参加できて本当に良かった。伊東さんがこれからのアーティスト活動のこと楽しみにしてて、って言ってくれるのであれば、もう楽しみにするしかない。

 

 

とまあ、長々と話してまいりましたがそもそもリリースイベントというもの自体が初めての経験で、驚きの連続でした。伊東さん、みんなの驚いた顔が好きって言ってたけど私は伊東さんのそういうところが好きだよ…

 

トークパートは生歌を織り交ぜながら伊東さんの音楽のルーツを掘り下げていく、という贅沢な時間だった。

 

歌ってくれた曲たち

工藤静香/中島みゆき作詞・作曲『激情』
お母さんの十八番。幼心ながらも良い曲だなと思っていた。

Stevie Wonder 『To Feel The Fire』
学生時代に勉強をお世話になったお兄さんの部屋でよく流れていたのがスティービーワンダーとサザンだった、という話から。一番知ってるかな?という理由でCMの曲に(確か缶コーヒー?) 英語を理解してる訳ではなかったけれど音で覚えてるし歌える。

ASIAN KUNG-FU GENERATION『ループ&ループ』
バンドを組むことになり、初めてちゃんとカヴァーした曲。最初はアコギがいいと教えてもらい1万ちょっとで購入した。アコギはエレキより弦が硬いため、触らない期間が長いと指の皮が柔らかくなってしまうので痛いらしい。

supercell(ryo) feat.初音ミク『メルト』
バンドをやりながらも作曲、ボーカル担当では無かった伊東さんが大学2、3年のときに出逢ったのがボーカロイド初音ミク”だった。当初の印象は「流行っている」単位をあらかた取り終え、面倒な午前の授業を取らなくなった際の暇つぶしだった。今も一線で活躍されているryoさん、magic numberでご一緒したオスターさんとの交流もここから。
そういやサビ終わりの「好きなの」を言い淀んだ伊東さんに舌を噛みちぎったが……?どうしてそんなことをするの…??オタク(一人称)はすぐに狂いますよ…… その後ぶっきらぼうにハイハイ好きなの、って感じで言われて「も〜〜〜〜〜〜〜〜」となりました。

伊東さんを応援し出してから、番組内でよく見ていた“コードを探りながら歌う姿”を生で見ることができて、感無量でした。昔はそうでもなかったんだけど、ギターの弦を弾いたときに鳴る、音にならない音?っていうの、こう… 弦自体の音??がホールに響いて耳に届くかんじ。めっちゃ良かった。うまく言えないんだけど即興で弾いて歌うときのいと〜さん、自由で楽しそうで好きだから…嬉しかったな。

 

 

ライブパート。…なんてものがあるとは思わなくてそれ自体が驚きではあったんだけれど。選曲が私的にも刺さりすぎた。

*magic number

皆に切望されてたやつ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!ここで歌うのかあ……と震えました。イントロで「!?」となり、歌い始めで「ワ、ワァ…!」となりました。泣いちゃった… 最後の方でマイクを掌で打つようにリズム取ってたところもよすぎた。歌い終わって「みんなの驚く顔が好きって言ったでしょ?(ニュアンス)」って言うの狡… そん… ハァ…… えぇ……… となった。生バンドで聴けてニコニコしちゃった…

 

*新曲『AMBER』

「次は新曲やります、真夜中のラブではなくて」の言葉で始まった曲はzakbeeさん作の二曲目とのこと。華dollっぽさをそこはかとなくかんじていたのでそう明かされたときはう、うそだろ…?となった。というか、真夜中のラブも伊東さんからえのんさんへのオファーだと言ってたし、すごいよ…… 少なからず、人柄とか何か惹かれるものがあるんだろうな。伊東さんには。どっちかというと伊東さんのソロはこの曲みたいな雰囲気なのかなあって発表当初は思っていたので、聴けてうれしいという気持ち。また難しそうな曲だけど、ここからどんどんブラッシュアップされていくんだろうな… 楽しみすぎる…… 熟成すればするほど良くなりそう、味わい深いかんじ。

 

白い恋人達

これの話がしたくて書き始めたんですよ… この曲は個人的に思い出があって大好きなんですが「冬になると聴きたくなる」という伊東さんの言葉の通りでわたしもそう……と崩れ落ちた。早くも遅くもない心地よいテンポ感と低くも高くもなく心地よい音域のメロディを伊東さんの声が紡いでいく時間、夢みたいだったな。上手いのはもちろんなんだけど、サビで声を張り上げすぎないところも良かった… なんか全部が最高だった、もうほんとに。大好き…… 伊東さんの歌声は冬の空気が似合うと個人的に感じているので、いつかX'masソングカヴァ〜集を… 出してください…… お願いします。本当にありがとう… 叶うなら、もう一回聴きたい、、

 

*真夜中のラブ

バンドのrec.に行ったら休日課長さんたちがいて「アーティスト・伊東健人お金かかってんな…!」と実感したらしい。ディレクションもしてもらって、お互いに本気で取り組んだ曲。こんなこともあるんだな、って言うくらいダメ元で伊東さんから絵音さんにオファーをして実現した曲。まだソロアーティストとしてはゼロの自分にまさか、と思いながらも受けてもらえて伊東さんはもちろん、絵音さんもそれが嬉しかったらしいと知れてよかった。伊東さん前からindigo聴いてるイメージがあったので、本当に良かったなあという気持ち… 転換のときに流してくれていたメイキング映像の伊東さんと本編MVの伊東さんの中間、色気とお茶目さを掛け合わせたようなライブの伊東さんは本当に魅力的でな…… デビュー曲おしゃれすぎないか?!って何度も思いましたね… あまりにも強すぎる……

 

あとは将来の話で、

・ソロでたまアリに立ったら泣いちゃうかも

・制約がないなら作りたいグッズ:マイク

・急にダンス曲だしたらおもろい、でもギター1本でアコースティック曲を出すのもいい 頭の中は割と無限大

みたいな話もしてくれた。

 

夜公演はヨシキさんからコメントが届いていたと聞いて正直、昼も“名乗らなくてもわかる相手”というフレーズに一瞬過ぎったので「やっぱり!」って感じだった。伊東さんの歌やバンド関連の活動にUMakeは切り離せないと思っていたし、これからもそうなんだろうけれど(この辺明記されていたら申し訳ないんだけど)私はずっとUMakeは伊東さんにとって良い意味での「遊び場」であり、ソロはアーティスト活動なんかなあ、と思っている。でもどちらも求められることに応えるという姿勢はおそらく同じなんだろうからUMakeはUMakeに、伊東健人伊東健人に求められることを見せつつ、やりたいこと・見せたいことを創っていくのだろうなー。

 

あとこれは独り言なんですが(今までもそう)伊東さんが自分のことを「頑固」「気分屋」と評していたのがすごく良かったし、聞けて良かった。なんか、そういうのも許されている場なのだと知れて「これからも応援できるな」と思えた。伊東さんのリリイベだから伊東さんが先導なんだけど、声を掛けながら一緒に進めてたのがらしくてよかったなあ。

人前に元々出て喋るタイプじゃなかった人間が努力をし続けて今そこにいて笑ってくれる、その事実だけでも頑張れる人間がいるってことなんだよ。ありがとう。可能な限り、健やかでいてください…